2010年の映画をふりかえる

 毎年恒例空中キャンプさんのアンケートに参加しました。人気ブロガーで、単著もあって、映画すごい見てて、仕事もしてるのに、あれだけの量の集計が行えるって、毎年のことながら尊敬します。お疲れ様でした。設問は以下のとおり。

1・名前/性別/ブログURLもしくはTwitterアカウント
2・2010年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください
3・2で選んだ映画のなかで、印象に残っている場面をひとつ教えてください
4・今年いちばんよかったなと思う役者さんは誰ですか
5・ひとことコメント

私の回答は

1・fkfkftn 女性 @fkfkftn http://d.hatena.ne.jp/futonfukafuka/
2・ トイ・ストーリー3
   十三人の刺客
   特攻野郎Aチーム
3・「十三人の刺客」出発前日の夜、新左衛門の屋敷を半兵衛が尋ねてくるシーン。暗い月明かりの中の廊下。障子の向こうには新左衛門の配下。半兵衛の積年の思いをこめた愛憎半ばの決闘状のような啖呵。堂々と受ける新左衛門。もう、ハッタリきいた映画ってこういうことだなと思いました。このシーンが良すぎて、私にとっては吾郎ちゃんではなく半兵衛の映画。
4・シャールト・コプリー。というかヴィカス(「第9地区」)。ラスト近くヴィガスがヘリ見上げたシーンが忘れらんないです。
5・次点で「ヒックとドラゴン」「第9地区」「冬の小鳥」「インセプション」など。劇場で見た新作映画は56本。どんなジャンルのどんな映画でも脚本さえしっかりしてれば、他がしょぼくたって全然面白いと強く思った1年でした。昔樹木希林が「脚本1番、演出2番、3、4がなくて5に役者」(2がうろ覚え)といったそうですが、ある程度本数見た今年、ようやくそれにうなずけました。

 補足で色々。
 この3本は今年映画に感じたこと3つを代表する3本だったのでこのように選びました。
 「トイ・ストーリー3」はアニメってもうどこまでも表現できるんだなっていうこと。焼却炉のシーンはアニメなのに名優たちの名演技!と思ってしまうほど真に迫っていたし、「ヒックとドラゴン」は幼い時に夢に見ていたものすべて、そしてそれ以上の世界が広がっていました。また、アニメだからといって脚本に一切の手抜きがなく、もちろん子供も楽しめるんだけど、大人だって夢中になれる世界がしっかり構築されてることに感心感激でした(トイストは3回見たし、ヒックは2回見た)。「もう実写いらないじゃん」とまでは言いませんが、アニメだといって食わず嫌いはせずに見に行きたいです。
 「十三人の刺客」は日本映画ちゃんとすごい映画も作れるんじゃないの!ということ。「十三人」は半兵衛(と新左の関係性)が好きすぎて、それ以外あんまりぼんやりしてますが、松方弘樹の殺陣には震えたし、吾郎だってすごかった。あと、公開当初は話題になって年末まであんまり残らなかった「告白」「悪人」も満足でした。ミニシアターだけど「ライブテープ」「川の底からこんにちは」なんかも好きです。邦画って見た後、すごい語りたくなるものが多いんだよね。
 「特攻野郎Aチーム」はエンタメだってちゃんと面白いじゃん!ということ。そんなの皆さん百も承知だろうけど、映画ちゃんと見始めて5年くらいしかたってない私は、初心者にありがちな「えーハリウッドなんてさー」という映画中2病だったので、今年「面白いです…本当にいまさらごめんなさい…」という気持ちになりました。「ナイト&デイ」「ソルト」など、「あー面白かったー!」といって劇場を出れる映画はいいですね。もっと見ます!と思うんだけど、そういう映画は予告が総じてあんまりなのはなぜだろう…。とりあえず「新幹線大爆破、見とけば十分じゃん」とは言わず「アンストッパブル」は見に行きたいと思ってます。
 選んだ3本がたまたまシネコンでかかる映画ばっかりですが、ミニシアター系でも「瞳の奥の秘密」「月に囚われた男」「フェアウェル」など面白かったのいっぱいありました。2011年もいろんな世界を見たいので、がんばって劇場に足を運びたいと思います。
 あ、でも「アンチ・クライスト」は見ません。絶対に!